「いまどきのお風呂」
お年寄りの家庭内事故発生数第1位が「浴室」というデータからも分かるように、冷たく滑りやすいタイルの床、脱衣室との気温差など、従来の浴室には危険がいっぱいです。その点「システムバス」は、その危険性をかなり軽減させたものだといえるでしょう。例えば、段差をなくした入り口のドア、滑りにくく、そして断熱材の入った床(最近はカラリ床なんていうのも登場)、浴室暖房、またぎやすい湯船の高さ、他にも、掃除のしやすい壁や天井といった主婦にもうれしいメリットがたくさんあります。

また最近では、お風呂でゆっくり自分だけのバスタイムを楽しみたいという人が増えてきました。入浴剤や泡のお風呂でリラックス、一日の疲れやストレスを癒す最高の時間です。システムバスも、最近はバスタブに半身浴用の腰掛がついていたり、ジェットバスやミストサウナも付けられたり、照明を工夫してあったり、テレビやスピーカー内蔵で音楽まで楽しめると、まさに「何でもあり」の世界になってきています。

水まわりというと、とかく北側の暗い配置になっていましたが、キッチンがどんどん住まいの中心に進出してきたように、今度は「お風呂が我家の中心」なんていうお宅なども、出てくるのかもしれません。もちろん予算にも限りがありますが、お風呂好きを自認する方には、楽しい選択ができる“いまどきのお風呂事情”です。
2004年2月 掲載  


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