「自然素材でリフォーム『床材』」
インテリアの自然素材への関心が高まる中、リフォームも「自然素材で」という要望が増えています。前回は壁仕上げ材として「珪藻土(けいそうど)」を取り上げましたが、今回は床材をいくつかご紹介しましょう。

@無垢板フローリング:ホワイトパインや杉、ヒノキ、ナラ、桐、などがありますが、表面を硬い樹脂膜でコーティングした「複合フローリング」と比べると、表面は柔らかく傷もつきやすいのですが、肌触りが柔らかく冬でも冷たい感じが少ないのが特徴です。木肌の質感を活かすためには塗膜を作らない、「オイル(ワックス)仕上げ」をおすすめします。

Aコルクタイル:コルクガシという樹の樹皮からできています。最近、皇室の愛子様の子供部屋に使われた床材としても話題になりましたが、弾力性があり滑らないので安全で、断熱性にもすぐれ、手入れも簡単です。お年寄りや小さな子供の使う部屋には特におすすめします。

Bサイザル麻、ココヤシタイル:「公衆浴場の足マットに使われる素材」というとよく解るかもしれません。天然繊維のシャリ感のある肌触りが特徴。断熱性、吸音性、耐久性に優れていて、カビもほとんど発生しないし、手入れも意外に簡単です。最近はアジアンテイストの素材として一般住宅にも需要が増えています。

※他にも、竹フローリング、ラタン(籐)タイル、テラコッタなど陶製タイル、リノリウム、ウールカーペットなど種類はたくさんありますが、意外に知られていないのが現状です。自然素材はいわゆるプラスチック建材と違い、表情や個性がさまざまですから、特徴を把握して自分に合ったものを選び、長く使うほどに愛着が湧くことも楽しみの一つと言えるのではないでしょうか。
2003年1月 掲載  


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