「コーポラティブ住宅」
近年、家は「建てるもの」より「買うもの」になってきたと言われます。昔から家を建てることは大変な労力を使い、さまざまな職人と住む人の努力によってその土地の風土と文化の上に、創られてきたものです。しかし、工業化により高品質な家がスピーディーに手に入る今、他人と同じ「箱」に閉じ込められているという窮屈さを、どこかに感じている人はいませんか。例えば、分譲マンションも、「とりあえず手軽に買えるマイホーム」としては、利点も確かにあります。それを既製服と例えるならば、オーダーメードの概念を集合住宅に取り入れたのが「コーポラティブハウス」です。

同じ考えを持つ人が集まり、土地を購入し、設計者と間取りを決め、施工業者を選び、集合住宅を建てる。例えばペット好きの人たちが集まって、各住戸はそれぞれの好みにあわせた自由設計でつくるものとか、音楽好きの人たちが集まって共同の音楽室がある集合住宅など。他にもコンセプトはいろいろ考えられますが、中には土地や建物の外観だけは決まっていて、中のスペース配分や間取りなどが自由設計というケースもあります。いずれにせよ住まい手が「こう暮らしたい」という意思をもって一緒に創ってゆくことがこのコーポラティブハウスの特色です。

出来上がる過程には何度も話し合いが必要になり、お互いに本当の意味のコミュニティができてゆくのも特色のひとつ。一戸建て注文住宅の自由な設計を集合住宅に取り入れ、さらに、一緒に創ることで、心強さや連帯感が生まれ、まさに住まい手主導型の家づくりと言えるでしょう。山陰にもこうした考えが徐々に浸透しつつあります。マイホームを検討中の方は、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
2002年9月 掲載  


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