ユニットバスやトイレ、キッチンなど、住宅設備機器は、毎年新製品が発売され、新しく便利な機能がどんどん登場してきます。バスルーム一つを取ってみても、滑らなく乾きやすい床、カビがはえにくく掃除のしやすい壁、4時間経過しても2度しか湯温が下がらない「魔法瓶」のような浴槽。また、トイレのウォシュレットにしても、外国人には驚きの発想です。これらはどれをとっても消費者が常々不快だと思っていた点を「快適」に改良した、メーカーの企業努力がみえてきます。もちろん売れるものを作るという発想が、便利なモノの商品開発につながってはいますが、「使う人のことを考えて」作るのは、日本人特有の「思いやり発想」から来ているように感じます。独自性をアピールしたり、環境や文化を大切にデザインされてゆく諸外国のモノ作りと比べ、そこが日本らしさだと思うこの頃です。
デザインより機能性重視、環境より利便性と、近年には是非を問う意見がなきにしもあらず。もちろん過剰な機能は必要ありませんが、省エネの技術などの研究も進んでいる昨今ですから、ますます、皆が喜ぶ住宅設備の開発に期待したいと思います。
写真2枚
コメント;快適な性能が標準装備で、比較的手軽に求められるようになった@保温浴槽A「カラリ床」TOTO製
|