蓄熱式暖房機は、まだあまり普及してはいませんが、
深夜電力を利用し、内蔵されているレンガに熱を蓄え、日中にその熱を放出することで、暖房するしくみです。暖房機自体からぽかぽか柔らかい暖かさが部屋全体に広がり、特に寒い時や急いで温めたい時は送風ファンを使って暖めます。石油ファンヒーターやストーブのように、燃料を補給する必要がない上、燃焼による空気の汚れや火災の危険もありません。また、エアコンのように、上の方ばかり暖まったり、空気が乾燥したり、ということもありませんし、掃除などの手入れもほとんど必要ありません。その上、深夜の一番安い電気料金で蓄熱するためとても割安です。一方、デメリットは、中にレンガが詰まっていることもあり、かなりの重量(100kg以上)になるので、床の補強や、専用の電源工事も必要となります。機密性の低い住宅では効率が悪く不向きといえます。もちろん暖房専用なので、エアコンのように年中使えるものではありません。
少々大きく場所も取りますが、朝起きてすでに部屋が暖まっていること、一日中部屋全体がほんわか暖かく快適でいられると、使った人には好評です。
写真@ユニデール(グレン・ディンプレックス・ジャパン)
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