「カーテンの機能とデザイン」
   カーテンに求められる機能は、「装飾性」「遮光性」「保温性」「防音性」 「視線の調節」などがあげられます。特に最近は、密集した住宅地の環境や防犯の観点から「視線の調節」に重点を置くケースも増えてきました。外からの視線を遮断するのはもちろんですが、室内側から、あまり見たくない外の風景(例えば隣家の裏側のゴミ置き場だったり、道路に面している場合通行人の視線だったり)を上手くカットしたい場合もあります。日本の障子には「雪見障子」というのがありますが、和室に座って庭の美しい雪景色が眺められるという工夫も、これに近い考え方ではないでしょうか。最近、ぐんと人気が出てきている「プリーツスクリーン」ですが、薄地(レース)と厚地(ドレープ)を一台の中に組合わせることで(上下どちらでも可)視線を上手く調節することが可能になりました(写真@)。特に厚地(ドレープ)を下に配すると、先に言ったような「通行人の視線」などがカットできます。また、新製品として、障子とガラス窓の間に取り付け可能な、薄型タイプも登場しました(写真A)。障子といえば、「開けるか閉めるか」で視線の調節がしにくいし、明るさの調節もできないのが難点で、障子の前にカーテンなどを吊るし、これをしのいできました。ところが、このプリーツスクリーンを取り付けることで、障子の美しさを損なうことなく、視線の調節や眩しさの軽減もできるようになりました。 機能とデザインを検討し、ぴったりのカーテン選びをめざしましょう。

写真@;ツインスタイル25(TOSOしおり)
写真A;ペルレ15(立川ブラインド) 
2006年04月 掲載    


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