近年の家づくりは、プラスチックが原料の「新建材」や安い輸入材「外材」の増加により、山林の木(国産材)を使うことが少なくなっています。これにより、30年以上前に植林された人工林が、伐採されなくなり、のび放題という荒れた状態になっています。
山が手入れされないと、どうなるか・・・?間引かれず密集した森林は地面に光が届かず、薄暗く下草も生えない(生態系への影響)。雨が降ると雨水が地面に吸収されにくく、地表の土と一緒に流れてしまう(土砂災害)。落葉樹で作られた山の土が貧困になり、地下水が汚れる(水質の悪化)。他にも健全な森でCO2削減(地球温暖化防止)など、山林が、環境面で非常に大きな役割をしているのが、お分かりになると思います。そこで、とくに山林の多い島根県では今年度、「水と緑の森づくり」事業と称して、森林を再生させ、木材の利用を促進するべく、県民から具体的な取り組みのアイディアを募集しています。H17年度からこの事業のために、私たちは一人500円の税金も一律に負担しています。だからというわけではありませんが、私たち消費者一人一人がちょっとづつでも森林に関心を持ち、県産の木材を利用する意識を持っていけば、この先、危機的な状況を食い止めることが出来ると思います。インテリアは一番身近な環境です。室内環境を考えると同時に、地球環境も考えて、商品を選択する目を持ちたいものです。なお「水と緑の森づくり」事業についてお問い合わせは、島根県林業課(0852−22−5170)まで。
http://www.pref.shimane.jp/section/yama/
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